ミニ贅沢な家をめざして

2010年、結婚を控えた若夫婦2人のための住宅。
お施主様の要望はひとつ「かわいい家を作って下さい」ということ。
敷地は住宅密集地域にあり、南側からの太陽光が抜群に良かったので、2階ベランダを通して大きなガラス窓、1階リビングスペースへ光が降り注ぐよう吹き抜け空間を提案しました。その分1階のリビング窓は最小限に抑えて壁一面に棚をつくりました。
平面は7.28ｍ×7.28ｍの正方形2階建（約32坪）を敷地の中心におく感じで道路側には駐車スペース、裏には奥行4メートルほどの小庭スペースをつくって敷地を3分化させたようなプランに。適度に隣地との距離をとるように心がけました。
家族の生活の中心となるLDKの空間は互いの気配が感じとれるように各部屋のつながりを吹き抜けを通して一体感をめざした。小さい家ながらもあまり使用頻度の少ない玄関、洗面脱衣室、浴室を贅沢に計画した意味も大きく、生活レベルの「豊かさ」生み出すことにつながっている。