住宅ローンが苦しくなったらどうしたらいい?|資金計画・住宅ローン
こんにちは、匠工房です。今回は、住宅ローンの支払いが苦しくなってしまった場合、どうなるのかについてお話しします。あまり想像したくない事態ですが、誰しもに起こりうることです。どうすればいいのかを先に知っておくことで、慌てずに行動することができます。是非ご一読ください。
1-1.借りすぎ
住宅ローンは審査によって「借りられる額」を知ることができます。しかし、これはあくまで「借りられる額」であって「払っていける額」とは異なります。マイホームの打ち合わせで夢がどんどんとふくらみ、予算を超えた借入をした結果、生活を圧迫してしまうことにつながってしまいます。
1-2.病気やケガ・リストラなど
病気やケガ、リストラなどで今まで通りの仕事ができなくなり、収入が減ってしまう可能性は誰にでも起こりうることです。
1-3.教育費や建物維持費などの出費が多かった
お子様の習い事や進路などで、教育費の負担が大きくなってしまう可能性もあります。私立学校への入学などでも予定していた教育費と大きくかけ離れることも。
また、マイホームは屋根や外壁をはじめ、住設備など建物維持費が10~20年ごとにかかります。前もってしっかりと貯金をしておかないと突然大きな出費が発生するかもしれません。
2. 住宅ローンが払えなくなったらどうなる?
2-1.一括での返済が求められる
住宅ローンの支払いが苦しくなり、延滞ということになれば様々な問題が発生します。まず、住宅ローンを1~3カ月延滞すると(金融機関によります)、督促状が届きます。それを過ぎると住宅ローンを分割で返済する権利を失い、一括での支払いを求める書面が届きます。この時点で任意売却できるなら任意売却、難しい場合は競売となってしまいます。
任意売却とは、債権者(金融機関)の了承のもと、一般市場にマイホームを売りに出すことをいいます。一般的には住宅ローンの残債分を全額支払わなければ抵当権は解除してもらえませんが、任意売却の場合は売却金額が住宅ローンの残債分に満たない場合であっても抵当権を解除してもらえるという合意によって売却可能なのです。
一方で競売は法的・強制的に売却がなされます。任意売却では引き渡しの時期も多少希望が通りますが、競売では希望を通すことができません。
2-2.金融機関等からの信用を失う
住宅ローンの延滞が重なると、個人信用情報に記録されてしまいキズとなってしまいます。ひどいときはブラックリストに載ってしまい、クレジットカードやその他ローンでの審査にも影響が出てしまいます。
3. やってはいけない行動は?
住宅ローンが苦しいからといって絶対にやってはいけない行動もご紹介しましょう。
3-1.放置する
住宅ローンが苦しいからと言ってそのまま放置し、返済をやめてしまうと延滞遅延金が発生したり優遇金利の適用がなくなり、最悪の場合マイホームが競売にかけられてしまいます。
3-2.消費者金融にお金を借りる
住宅ローンに充てるお金がないからと言って、消費者金融にお金を借りるのはNGです。消費者金融は住宅ローンよりも金利が高いため、余計に支払いが厳しくなってしまいます。
4. 住宅ローンが苦しくなったら取るべき行動
4-1.金融機関に相談
住宅ローンの支払いが厳しいと感じたら、延滞してしまう前に金融機関に相談しましょう。返済条件を見直してもらったり何らかの措置を講じてもらえるかもしれません。ただし、返済条件を見直すかわりに信用情報にキズがつくことにならないかどうかは確認しておくようにしましょう。
4-2.借り換え
今借りている金融機関以外の金融機関に相談し、今より好条件で借り換えができないか検討してみましょう。借り換えには審査が必要です。また、抵当権の移動など登記簿謄本の変更や住宅ローンを借り換えするための初期費用も発生しますので、少なくない出費があることを覚えておいてください。
4-3.売却
住宅ローンが苦しいと感じたら、延滞や任意売却、競売となる前に今より負担が減る家賃の賃貸に住み替えて、マイホームは売却するというのも1つの手です。ただし、一般的な売却ですと借入金額以上の金額でマイホームを売却する必要があります。築年数の浅いマイホームですと、市場価格より高い金額でしか販売できない可能性もあります。まずは不動産屋さんに相談し、査定額と住宅ローンの残債を確認してみましょう。
5. まとめ
・住宅ローンの支払いが苦しくなる可能性は誰にでもあります
・最悪の事態である競売となってしまう前に、金融機関や不動産屋さんに相談し最善の方法で行動するようにしましょう。