【相場を徹底比較】注文住宅のウッドデッキ、費用はいくら?
ウッドデッキを検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。ここでは、ウッドデッキの費用が何によって決まるのか、そして素材ごとの具体的な価格相場について詳しく解説します。これを知っておけば、ハウスメーカーや工務店から提示された見積もりが適正かどうかを判断する助けになります。
ウッドデッキの費用を決める3つの要素(広さ・素材・オプション)
⚫︎広さ(面積)
当然ながら、ウッドデッキが広くなるほど材料費と施工費は高くなります。まずは、どれくらいの広さが必要かを考えるのが第一歩です。
⚫︎素材
「天然木」か「人工木」か、さらにその中でもどの種類の木材を選ぶかによって、価格は大きく変動します。
⚫︎オプション
屋根やフェンス、ステップ(階段)、照明、水栓などを追加すると、その分の費用が加算されます。
これらの要素を理解し、自分たちの希望と予算のバランスを取ることが重要です。
素材別の費用相場と特徴を比較|天然木 vs 人工木
ウッドデッキの印象と費用、メンテナンス性を大きく左右するのが「素材選び」です。ここでは、代表的な「天然木」と「人工木」それぞれの特徴と費用相場を見ていきましょう。
【天然木(ハードウッド/ソフトウッド):自然な風合いと温かみ】
天然木の魅力は、何といっても本物だけが持つ自然な風合いと温かみです。木の香りに癒され、経年変化を楽しむことができます。天然木は大きく2種類に分けられます。
<ハードウッド>
イペ、ウリン、セランガンバツなど。非常に硬く密度が高いため、耐久性・耐候性に優れ、シロアリにも強いのが特徴です。その分、価格は高価になります。
費用相場: 1平方メートルあたり 約 2万5000円 〜 5万円
耐久年数: 20年以上
<ソフトウッド>
スギ、ヒノキ、ウエスタンレッドシダーなど。比較的柔らかく加工しやすいため、価格は安価です。ただし、腐食や害虫に弱いため、防腐・防蟻処理や定期的な塗装が必須です。
費用相場: 1平方メートルあたり 約 1万5000円 〜 3万円
耐久年数: 5年〜10年(メンテナンス状況による)
【人工木(樹脂木):メンテナンスフリーで高耐久】
人工木は、木粉と樹脂を混ぜ合わせて作られた工業製品です。最大のメリットは、メンテナンスの手軽さ。天然木のような定期的な塗装が不要で、水拭きなどの簡単な掃除で美しさを保てます。
<特徴>
・腐食やシロアリの心配がない
・色褪せしにくく、ささくれや割れも起きにくい
・カラーやデザインのバリエーションが豊富
・費用相場: 1平方メートルあたり 約 2万円 〜 4万円
<デメリット>
・天然木に比べると風合いが人工的
・夏場に表面温度が高くなりやすい
・初期費用は高めになる傾向
意外と見落としがちな諸費用(基礎工事費・オプション費・メンテナンス費)
ウッドデッキの見積もりでは、本体の材料費と施工費に目が行きがちですが、それ以外にも必要な費用があります。予算オーバーを防ぐためにも、以下の諸費用を念頭に置いておきましょう。
⚫︎基礎工事費
ウッドデッキを支えるための基礎(束石やコンクリート)を作る費用です。地面の状態によって費用は変わります。
⚫︎オプション費用
フェンスや階段、パーゴラ(屋根)などを追加する場合の費用です。特に、デザイン性の高いフェンスは高額になることがあります。
⚫︎メンテナンス費用
天然木を選んだ場合、数年ごとに必要となる再塗装用の塗料代や、業者に依頼する場合の作業費も長期的な視点で見込んでおく必要があります。