【専門家が徹底解説】注文住宅の全館空調で後悔しない!費用・メーカー比較と失敗しない選び方

こんにちは!滋賀県全域で注文住宅・リフォーム・不動産事業を展開している匠工房です。
本日のテーマは、「土地探し」です。
注文住宅で全館空調の導入を検討するとき、「家中どこにいても快適そうで魅力的だな」と感じますよね。しかし、同時に「初期費用が高そう…」「電気代はどれくらいかかるの?」「導入して後悔したくない」といった不安や疑問も尽きないのではないでしょうか。
全館空調は、一度導入すると簡単には変更できない大きな設備投資です。だからこそ、営業担当者の話だけでなく、メリット・デメリット、リアルな費用、そしてメーカーごとの特徴まで、客観的な情報をもとに慎重に判断する必要があります。
この記事では、注文住宅における全館空調で失敗しないために、知っておくべき全ての情報を専門家の視点から徹底解説します。この記事を読めば、あなたの家族構成やライフスタイルに最適な全館空調を、確信をもって選ぶための知識が身につきます。後悔しない家づくりのために、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも全館空調とは?エアコンとの違いを分かりやすく解説

まず、全館空調がどのようなものなのか、基本的な部分から理解を深めましょう。
一般的な壁掛けエアコンとの違いを知ることで、全館空調の全体像がより明確になります。
<仕組み>
全館空調:1台の大型空調機で家全体の温度・換気を管理
壁掛けエアコン:各部屋に設置した機器で個別に空調
<設置場所>
全館空調:小屋裏や床下など、目立たない場所
壁掛けエアコン:各部屋の壁
<機能>
全館空調:冷暖房、換気、空気清浄、加湿・除湿(機種による)
壁掛けエアコン:冷暖房、除湿(機種による)
<室内デザイン>
全館空調:機器が露出せずスッキリする
壁掛けエアコン:室内機や配管が目立つことがある
<温度管理>
全館空調:家全体の温度ムラが少ない
壁掛けエアコン:部屋ごとや、部屋の中でも温度ムラができやすい
まず、全館空調がどのようなものなのか、基本的な部分から理解を深めましょう。
全館空調の仕組みと種類(ダクト式・ダクトレス式)
全館空調は、家全体を快適な状態に保つためのシステムです。
多くの場合、小屋裏などに設置された1台の室内機から、各部屋へ快適な空気を届けます。
この空気の送り方には、主に2つのタイプがあります。
⚫︎ダクト式
天井裏などにダクト(空気の通り道)を張り巡らせ、各部屋の吹き出し口から温度調整された空気を送る方式です。
家全体の温度を均一に保ちやすく、空気清浄能力も高いのがメリットです。
一方で、ダクトを設置するためのスペースが必要になり、設計段階からの計画が重要になります。
⚫︎ダクトレス式
各部屋に設置された小型の空調機から直接空気を送り、システム全体で連携して家全体の温度を管理する方式です。
ダクトが不要なため設置の自由度が高いですが、ダクト式に比べると部屋ごとの温度ムラが出やすい場合があります。
多くの全館空調システムには、外の新鮮な空気を取り込む際に熱だけを交換する「熱交換器」や、花粉やホコリなどを除去する「高性能フィルター」が組み込まれています。
これにより、省エネ性を高めながら、きれいな空気を家中に届けることができるのです。
「24時間換気システム」とは何が違うの?
「全館空調」と「24時間換気システム」は、しばしば混同されがちですが、目的が全く異なります。2003年の建築基準法改正により、現在の住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられています。
24時間換気システムの主な目的は、室内の汚れた空気を排出し、外の新鮮な空気を取り入れる「空気の入れ替え」です。一方、全館空調は、その換気機能に加えて「冷暖房」「除湿・加湿」「空気清浄」といった、より高度な空気環境のコントロールを行います。
簡単に言えば、24時間換気は窓を開けて換気する代わりの基本的な機能であり、全館空調は家全体の空気を最高に快適な状態にするための高機能な設備、という違いがあります。
【後悔ポイントから学ぶ】全館空調のデメリットとメリットを正直に解説

高額な投資だからこそ、「導入して失敗した」という声は気になりますよね。
ここでは、実際に導入した人が感じやすい「後悔ポイント」であるデメリットから先に正直にお伝えします。その上で、デメリットを上回る可能性のある大きなメリットを、具体的なデータと共に解説します。
<費用面>
デメリット(後悔ポイント)
– 初期費用が高額
– 電気代・メンテナンス費がかかる
メリット(導入後の快適な生活)
– 省エネ設計で光熱費を抑えられる場合がある
– 住宅の資産価値向上に繋がる可能性
<機能面>
デメリット(後悔ポイント)
– 部屋ごとの細かな温度調整が難しい
– 空気が乾燥しやすい
– 故障時に全館が停止する
メリット(導入後の快適な生活)
– 家中どこでも快適な温度でヒートショック防止
– 花粉やPM2.5を除去し空気がきれい
– 面倒なフィルター掃除の手間が減る
<設計・その他>
デメリット(後悔ポイント)
– ダクトスペースなど間取りに制約が出る
– 運転音が気になる場合がある
メリット(導入後の快適な生活)
– 壁掛けエアコンがなく室内デザインがスッキリ
– 24時間快適なため生活リズムが整う
導入前に知るべき5つのデメリットと対策
全館空調を検討する上で、避けては通れないデメリットが5つあります。
しかし、事前に対策を知っておけば、後悔するリスクを大幅に減らすことができます。
⚫︎初期費用が高額になる
全館空調の導入費用は、機器代と工事費を合わせて100万円~300万円程度が相場です。壁掛けエアコンを各部屋に設置する場合に比べて高額になるため、予算計画が重要になります。
⚫︎部屋ごとの細かな温度調整が難しい
基本的には家全体を同じ設定温度で管理するため、「お父さんは涼しく、お母さんは暖かく」といった個別の要望に応えるのは苦手です。ただし、最近では特定の部屋の温度を変えられる「ゾーン制御」機能を持つ製品も登場しています。
⚫︎空気が乾燥しやすい
特に冬場は、暖房と換気を常に行うため室内が乾燥しやすくなります。対策として、加湿機能付きのシステムを選ぶか、高性能な加湿器を別途設置することが効果的です。
⚫︎定期的なメンテナンスが必要
快適な空気を維持するためには、フィルター交換(年1~2回)や専門業者による定期点検が必要です。メンテナンスを怠ると、性能低下や故障、電気代の上昇に繋がります。
⚫︎故障すると家全体の空調が止まる
万が一、システムが故障した場合、家全体の冷暖房が使えなくなるリスクがあります。長期保証が充実したメーカーを選んだり、万が一のために石油ファンヒーターなど別の暖房器具を用意しておくと安心です。
暮らしが変わる!全館空調がもたらす4つの大きなメリット
デメリットがある一方で、全館空調には日々の暮らしを劇的に変えるほどの大きなメリットがあります。その快適さは、導入した多くの人が「もう元には戻れない」と感じるほどです。
⚫︎家中どこでも快適な温度で健康的
リビングはもちろん、廊下やトイレ、脱衣所に至るまで、家中の温度差がほとんどなくなります。これにより、冬場のヒートショックのリスクを大幅に軽減できます。室温が18℃未満の住宅では高血圧のリスクが上がるとも言われており、年間を通して快適な室温を保つことは家族の健康を守ることに繋がります。
⚫︎高性能フィルターで空気がいつでもきれい
多くの全館空調システムには、花粉やホコリ、PM2.5などを除去する高性能なフィルターが搭載されています。例えば、医療現場でも使われる「HEPAフィルター」は、0.3μmの微粒子を99.97%も除去する能力があります。窓を開けずに換気ができるため、花粉症の方や小さなお子様がいるご家庭でも安心して過ごせます。
⚫︎室内外のデザインがスッキリする
各部屋に壁掛けエアコンを設置する必要がないため、壁や天井のデザインを損ないません。インテリアにこだわりたい方にとって、生活感の出やすい空調機器が見えないのは大きなメリットです。また、室外機も1台に集約されるため、家の外観もスッキリします。
⚫︎日々の細かな手間からの解放
各部屋のエアコンをつけたり消したり、フィルターを掃除したりといった日々の細かな手間から解放されます。システムが24時間自動で家全体の空気を管理してくれるため、手間をかけずに常に快適な環境が維持されます。
【総額はいくら?】全館空調の費用を徹底解剖!初期費用からランニングコストまで

全館空調を導入する上で、最も気になるのが「費用」の問題ではないでしょうか。
ここでは、導入時にかかる初期費用から、住み始めてから継続的に発生する電気代やメンテナンス費用まで、トータルでかかるコストを具体的に解説します。長期的な視点で費用対効果を判断するための参考にしてください。
⚫︎初期費用:100万円 ~ 300万円
機器本体の価格+設置工事費。メーカーや機種、住宅の規模によって変動します。
⚫︎ランニングコスト
電気代:月額 8,000円 ~ 15,000円
住宅の断熱・気密性能、太陽光発電の有無、ライフスタイルで大きく変わります。
メンテナンス費用:年間 1万円 ~ 3万円
フィルター交換費用や、メーカーによる定期点検費用などです。
⚫︎将来的な費用:50万円 ~ 150万円(15~20年後)
機器本体の寿命による交換費用。将来のために備えておく必要があります。
初期費用(導入コスト)の相場は?
全館空調を導入するための初期費用は、システムのタイプや住宅の規模にもよりますが、一般的に100万円から300万円程度が相場とされています。この費用には、空調機器本体の価格だけでなく、ダクトの配管や吹き出し口の設置といった専門的な工事費も含まれています。
壁掛けエアコンを各部屋に設置する場合(5部屋で50万円~80万円程度)と比較すると高額に感じますが、換気システムや空気清浄機能まで含んだ総合的な空調設備と捉えることが大切です。床暖房などの他の快適設備と比較検討する際も、この初期費用がひとつの判断基準となります。
毎月の電気代は本当に高い?ランニングコストの目安
「全館空調は24時間つけっぱなしだから電気代が高い」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。実際の電気代は、月々8,000円から15,000円程度がひとつの目安です。
ただし、この金額は住宅の断熱性・気密性によって大きく変動します。性能の高い住宅であれば、一度快適な温度になるとそれを維持するためのエネルギーは少なくて済むため、予想以上に電気代を抑えることも可能です。また、太陽光発電システムを併用すれば、さらにランニングコストを削減できます。
電気代以外にも、年に1~2回のフィルター交換や定期的な点検費用として、年間1万円から3万円程度のメンテナンスコストも考慮しておく必要があります。
トータルコストで比較検討する重要性
全館空調を選ぶ際には、目先の初期費用だけで判断するのは危険です。重要なのは、初期費用に加えて、10年後、20年後の電気代やメンテナンス費用、さらには将来の機器交換費用まで含めた「トータルコスト」で考えることです。
例えば、初期費用が少し高くても省エネ性能が非常に高いシステムを選べば、月々の電気代が安くなり、長期的にはお得になるケースもあります。家は長く住み続けるものですから、ぜひ長期的な視点で費用対効果を見極めてください。
【主要メーカー8社】注文住宅におすすめの全館空調を比較!あなたに合うのはどれ?

全館空調を導入したいと思っても、多くのハウスメーカーが独自のシステムを提供しており、どこを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、メーカー選びで失敗しないためのポイントを押さえた上で、主要メーカーのシステムを客観的に比較し、その特徴を解説します。あなたのご家庭にぴったりのシステムを見つける手助けになれば幸いです。
全館空調メーカー選びで失敗しない3つのポイント
数ある選択肢の中から最適なメーカーを選ぶためには、比較する際の「軸」を持つことが重要です。以下の3つのポイントに注目して、各メーカーのシステムを比較検討しましょう。
⚫︎システムの性能
基本的な冷暖房能力はもちろん、省エネ性能(APF値など)、空気清浄能力(フィルターの種類)、運転時の静音性などを比較します。家族の健康や快適な暮らしに直結する部分なので、最も重視したいポイントです。
⚫︎コスト(初期費用とランニングコスト)
システムの導入にかかる初期費用と、将来にわたって払い続ける電気代やメンテナンス費用を総合的に比較します。予算内で、最も費用対効果の高いシステムはどれかを見極めましょう。
⚫︎サポート体制
故障時の対応や、定期的なメンテナンスの体制、保証期間の長さなどを確認します。長く安心して使い続けるためには、メーカーのサポート体制が充実していることが不可欠です。
主要メーカーの全館空調システム比較一覧表
ここでは、注文住宅で人気の主要メーカーが提供する全館空調システムの特徴をまとめました。各社の強みや違いを比較し、検討するメーカーを絞り込むための参考にしてください。
<三菱地所ホーム> エアロテック
高性能フィルターによる空気清浄能力が高い。全熱交換換気。
初期費用の目安:約300万円
<三井ホーム> スマートブリーズ
全館空調と全館加湿を両立させ、冬の乾燥を防ぐ。
初期費用の目安:約250万円
<住友林業> エアドリームハイブリッド
全館空調と放射冷暖房の組み合わせで省エネ性能が高い。
初期費用の目安:約350万円
<一条工務店> さらぽか空調
全館空調と床暖房を組み合わせ、冬でも足元から暖かい。
初期費用の目安:約280万円
<パナソニックホームズ> エアロハス
HEPAフィルター搭載で業界トップクラスの空気清浄能力。
初期費用の目安:約270万円
<トヨタホーム> スマート・エアーズ
全館空調と換気システムを一体化し、PM2.5を除去。
初期費用の目安:約260万円
<セキスイハイム> 快適エアリー
全館空調と換気システムを組み合わせ、アレルギー対策にも。
初期費用の目安:約290万円
<桧家住宅> Z空調
圧倒的なコストパフォーマンスで人気のシステム。
初期費用の目安:100万円台~
※初期費用は住宅の規模や仕様により変動します。あくまで目安としてお考えください。
【特徴別】Z空調やエアロハスなど注目システムを解説
上記の中から、特に特徴的で多くのユーザーから注目されているシステムをいくつかピックアップして、その強みを詳しく解説します。
⚫︎桧家住宅「Z空調」
最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスです。比較的安価な初期費用で全館空調の快適さを手に入れられるため、予算を重視する方に人気があります。
⚫︎パナソニックホームズ「エアロハス」
空気の質に徹底的にこだわる方におすすめです。0.3μmの微粒子を99.97%除去する「HEPAフィルター」を搭載しており、家中の空気を常にクリーンに保ちます。
⚫︎一条工務店「さらぽか空調」
「夏の涼しさ」と「冬の暖かさ」の両立を追求したシステムです。夏は天井からの放射冷房で優しく涼しく、冬は床暖房で足元からじんわりと暖めます。
注文住宅で全館空調を導入する前に!知っておくべき4つの注意点

最適な全館空調システムを選んだとしても、それだけでは後悔のない家づくりは完成しません。システムの性能を最大限に引き出し、長く快適に暮らすためには、住宅そのものや導入プロセスにおいても重要な注意点があります。ここでは、契約前に必ず確認しておきたい4つのポイントを解説します。
【最重要】住宅本体の高気密・高断熱性能が必須
全館空調の快適さは、住宅本体の「気密性」と「断熱性」に大きく左右されます。いくら高性能な空調システムを導入しても、家の隙間が多かったり(低気密)、壁の断熱が不十分だったり(低断熱)すると、せっかく快適にした空気が外に逃げてしまい、効果が半減してしまいます。これは、穴の開いた魔法瓶にお湯を入れてもすぐに冷めてしまうのと同じです。C値(家の隙間の量)やUA値(熱の逃げやすさ)といった性能値を必ず確認し、高いレベルの気密・断熱性能を持つハウスメーカーを選ぶことが、全館空調で後悔しないための絶対条件と言えます。
間取り設計との連携|ダクトスペースと機械室の確保
全館空調、特にダクト式のシステムを導入する場合、天井裏などにダクトを通すためのスペースや、室内機を設置する機械室が必要になります。これらのスペースは、間取りや天井の高さ、収納スペースなどに影響を与える可能性があります。後から「こんなはずではなかった」とならないよう、必ず設計の初期段階から全館空調を導入する旨を設計士に伝え、綿密な打ち合わせを行いましょう。スムーズな空気の流れを考慮した、効率的なダクト計画を提案してもらうことが重要です。
加湿・除湿機能は必要?家族のライフスタイルに合わせて検討
全館空調のデメリットとして挙げられる「乾燥」は、多くの方が気にされるポイントです。
特に、小さなお子様やペットがいるご家庭、あるいは肌や喉が弱い方がいる場合は、加湿機能の有無が快適さを大きく左右します。メーカーによっては加湿機能が標準装備されている場合もあれば、オプションで追加する必要がある場合もあります。コストやメンテナンスの手間も考慮しつつ、自分たちの家族構成やライフスタイルに本当に必要かどうかを慎重に検討しましょう。
必ずモデルハウスで「空気感」を実体験する
カタログのスペックや数値だけでは、実際の快適さを知ることはできません。風の流れ方、運転音の大きさ、そして何より肌で感じる「空気感」は、実体験してみないと分からない部分です。検討しているメーカーのモデルハウスや、できれば宿泊体験施設に足を運び、実際に全館空調が稼働している空間で過ごしてみることを強くおすすめします。可能であれば、夏の暑い日と冬の寒い日の両方で体感できると、年間を通した快適さをよりリアルにイメージできるでしょう。
全館空調の気になる疑問Q&A

ここでは、これまでの解説で触れられなかった、より具体的で現実的な疑問や不安について、Q&A形式でお答えします。多くの方が抱く衛生面や故障時の不安を解消し、安心して導入を検討するための参考にしてください。
Q1. ダクト内にゴキブリなど害虫は発生する?衛生面の不安について
A1. 基本的に心配は少ないですが、メンテナンスが重要です。
全館空調システムは、外気を取り入れる給気口にフィルターが設置されており、虫が内部に侵入しにくい構造になっています。また、ダクト内は常に空気が流れているため、虫が住み着くような環境ではありません。しかし、長年メンテナンスを怠るとフィルターが劣化したり、ホコリが溜まったりする可能性はゼロではありません。メーカーの推奨に従って定期的なフィルター交換や清掃を行うことが、衛生的に使い続けるための鍵となります。
Q2. 故障したら家全体の空調が止まる?修理費用や保証は?
A2. はい、そのリスクはあります。だからこそ保証とアフターサポートの確認が不可欠です。
システムが1つであるため、万が一故障した場合は家全体の冷暖房が停止してしまうのが全館空調の最大の弱点です。そのため、導入前にメーカーの保証期間(多くのメーカーで10年保証など)や、故障時の連絡先、修理対応のスピードといったアフターサポート体制を必ず確認しておきましょう。また、修理期間中の対策として、一時的に使用できる石油ファンヒーターや扇風機などを用意しておくと、いざという時に安心です。
まとめ:我が家に全館空調は必要?後悔しないための最終チェックリスト

この記事では、注文住宅における全館空調の基本から、メリット・デメリット、費用、メーカー比較、そして注意点までを網羅的に解説してきました。全館空調は、導入すれば間違いなく日々の暮らしを快適にしてくれる素晴らしい設備です。しかし、高額な投資であり、すべての家庭にとって最適な選択とは限りません。
最後に、あなたの家族にとって全館空調が本当に必要かどうかを判断するための「最終チェックリスト」をご用意しました。ぜひ、ご自身の状況と照らし合わせて考えてみてください。
<快適性>
□ 家の中の温度差(部屋、廊下、脱衣所など)をなくしたいですか?
(考えるポイント:ヒートショック予防、快適な室内移動)
□ 花粉やPM2.5を気にせず、常にきれいな空気環境で過ごしたいですか?
(考えるポイント:アレルギー対策、子どもの健康)
□ 壁掛けエアコンの風が直接当たるのが苦手ですか?
(考えるポイント:優しい空気の流れ、快適な睡眠)
<費用面>
□ 100万円~300万円の初期投資は予算的に可能ですか?
(考えるポイント:住宅ローンへの組み込み、他の設備との兼ね合い)
□ 毎月の電気代や年間数万円のメンテナンス費を許容できますか?
(考えるポイント:長期的なランニングコストのシミュレーション)
<ライフスタイル・価値観>
□ 各部屋のエアコンのオンオフやフィルター掃除を面倒だと感じますか?
(考えるポイント:手間のかからないシンプルな暮らし)
□ 住宅のインテリアやデザイン性を重視しますか?
(考えるポイント:壁や外観のスッキリしたデザイン)
□ 定期的なメンテナンスを忘れずに行えますか?
(考えるポイント:長く快適に使い続けるための約束事)
このチェックリストで✔️が多くつくほど、あなたは全館空調の導入による満足度が高いと言えるでしょう。最終的には、複数のハウスメーカーや工務店から詳しい話を聞き、それぞれの提案を比較検討することが、後悔しない家づくりのための最も確実な方法です。この記事があなたの理想の住まいづくりの手助けになれば幸いです。
【実例紹介】
ここで、匠工房が実際に建てた家をご紹介します!
注文住宅をご検討中の方は、是非ご自身の家づくりの参考にしてみてください。
<<ブラックが映えるシンプルモダンな暮らし>>

✔️エリア:滋賀県守山市
✔️家族構成:ご夫婦
✔️工法:木造軸組工法
✔️工期:2024年8月~2024年12月 約4.5ヵ月間
✔️面積:【敷地面積】141.62㎡ /【建築面積】62.93㎡(建蔽率44.44% 許容60%)
【延床面積】114.26㎡(容積率80.69% 許容161.2%)
✔️使用機器:【衛生機器】TOTO【厨房機器】クリナップ 【照明】Panasonic

広いLDKでストレスなく、長く快適に暮らせるようにしたいという想いから、家づくりをスタートさせたというお施主様。キッチンの延長線上にダイニングテーブルを配置するなど、奥さまのことをしっかり考えた家事動線や、収納力のあるカップボード、パントリーも自慢のポイントですが、中でも一番のこだわりはヌックだそう。趣味部屋として使えるだけでなく、将来的に用途を変えられるよう工夫を重ねたスペースで、妥協せずに作り上げました。外観も内装も黒がとても映えていて、お施主様のこだわりがたくさん詰まったお家が完成しました。

シューズクローゼットは、オシャレセンスが際立つデザインに。こだわりたい部分にはしっかりと予算をかける一方で、お施主様ご自身で準備できるところや、造作にできるものはうまく工夫して、全体のバランスを取ることを意識したそう。何度も打ち合わせを重ねたことで、思い描いていた理想の家が形になり、「ここまで話し合ってきてよかった」と思える満足のいく家づくりに仕上がったそう。
匠工房ってどんな会社?
匠工房を語るのに欠かせない3つの特徴をご紹介します!

コンセプトは【家づくりの「感動」住まう「幸せ」をすべての家族へ】
「住」のお悩みにワンストップで対応
新築・不動産仲介・リフォームの「三位一体体制」
新築、不動産仲介、リフォームの「三位一体体制」で、リフォーム会社として21年の実績を持ち、滋賀県リフォーム売上ランキングでNo.1をいただきました。土地のご紹介から住宅ローンの提案、資金計画の策定、修理・修繕、リフォームまで、住まいに関するさまざまな悩みに寄り添いサポートしています。お客様の「住まいコンシェルジュ」として、建築前から建築後までトータルにサポートします。
滋賀県全域に9店舗。迅速なアフター対応で不安にさせません
滋賀県全域に9店舗展開し、迅速なアフター対応で不安を取り除きます。施工エリアは県内全域で、各店舗から建築現場まで1~1.5時間で到着可能。定期点検やSOSにもスピーディーに対応し、施工管理の実績を持つスタッフが対応します。リフォームのプロフェッショナルが増改築の相談にも乗り、一生涯のパートナーとしてお付き合いしています。
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Googleクチコミ評価は★4.6以上で、お客様満足度に自信を持っています。お客様とその家族を幸せにすることを願い、正直かつ健全な組織づくりと情熱的な接客に全スタッフが取り組んでいます。建築業界・不動産業界をサービス業として進化させ、お客様との末長いお付き合いを目指しています。
性能もデザインもコストも。「あなたに、ぴったりな家」
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匠工房は1万件以上のリフォーム実績を誇り、家族の幸せを重視したロングライフ住宅を提供しています。性能とデザインに妥協せず、建築時から暮らし始めてからのコストパフォーマンスに優れた家を提供し、累計13000件のリフォーム案件の経験を活かして将来の不具合や劣化に備えたプランを提供しています。リフォーム会社としてのノウハウを生かし、トラブルや余計な出費の少ない安心な生活を実現し、一生モノの家を提案しています。
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予算や重視ポイントに合わせて選べる2つの商品ラインナップを用意しており、「フルオーダー住宅/オーダーメイド」は素材にこだわった自由なデザイン住宅、「タクミセレクト」は高性能なコンセプト住宅として提供されています。土地探しから資金計画までサポートし、お客様にぴったりな家を一緒に考えます。
リフォームのノウハウを詰め込んだ強い家「タクミセレクト」
特に「タクミセレクト」はリフォームのノウハウを凝縮し、高い住宅性能を標準仕様として提供。初回打合せから着工まで最短6週間で土地ありのお客様、最短10週間で土地なしのお客様にもスピーディーな対応が可能で、コストダウンも実現しています。
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おもてなし保育士が責任を持って大切なお子様をお預かりします
特に小さなお子様がいるお客様には、有資格のおもてなし保育士が専用託児室でお子様をお預かりし、お客様が打ち合わせやモデルハウス見学に集中できるようサポートします。安全管理に気を配り、託児中の様子を写真つきの「託児記録」でお伝えし、お子様に楽しいひとときを提供します。
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注文住宅の建設を進める際には、失敗しないためにも、まずは専門家に相談することが大切です。自分に合った間取りや設備を選ぶことで、より快適な住まいを実現することができます。匠工房では、滋賀県内の家づくりでお困りの方に向けて「家づくり相談会」を随時開催しています。興味のある方は、是非お気軽にご参加ください。