個人信用情報に不安がある方へ|資金計画・住宅ローン
こんにちは、匠工房です。今回は個人信用情報についてお話しします。個人信用情報に傷がついていると、住宅ローンの事前審査は通りません。高額融資へのリスクが高いからですね。今回は、個人信用情報について心当たりがある方は不安に思っている方はどうすればいいのか?についてお話ししていきます。
1-1.個人信用情報を開示しよう
個人信用情報は各機関から情報開示請求をすることができます。手軽にインターネットから請求できますし、窓口や郵送にて請求することも可能です。
個人信用情報は、CIC・JICC・KSCに登録されています。全ての情報開示請求をすることができますが、主にCICはクレジットカードや携帯料金、JICCは消費者金融やカードローン関係、KSCは銀行ローン関係が登録されているので、まずは心当たりのある機関に請求してみてください。
情報開示には1,000円ほど手数料が取られますので注意が必要です。
1-2.個人信用情報の見方
①CIC (https://www.cic.co.jp/)まずは「入金状況」を見てみましょう。
毎月きちんの支払いがされているかどうかを確認することができます。月々の下に記号があり、その意味は以下の通りです。
$:請求通りの入金あり
P:請求額の一部の入金あり
R:本人以外の入金あり
A:本人の事情により、期日までに入金されなかった
B:本人の事情とは無関係の理由で入金されなかった
C:入金されておらず、原因不明
-:請求も入金もなし
空欄:クレジット会社等からの情報の更新がなかった
PやAが記載されている場合、住宅ローンの審査に影響があるので注意が必要です。
次に「返済状況」を確認します。この欄に「異動」の記載がある方は、残念ながら住宅ローンの審査には大きく営業を及ぼします。異動とは、返済の遅れ(61日以上または3か月以上)がある場合や保証会社が代わりに返済した場合、破産手続きが決定した場合に表示されます。支払いに遅れがある又は返せない人という風に捉えられますので、信用力を失い審査の通過は非常に厳しいです。
②JICC (https://www.jicc.co.jp/)
JICCでは「異動参考情報」に注目しましょう。内容は以下の通りです。
延滞:期日から3か月以上入金されていない
延滞解消:入金されたので延滞がなくなった
債権回収:契約先が強制執行、支払い督促などの法的手続きをした
債務整理:契約先に返済金額の減額等を申し入れた情報
保証履行:保証会社が本人に代わり支払いをした
保証契約弁済:契約先が保証会社から一括支払いを受けた以上のような内容が記載されていたら、要注意です。
③KSC (https://www.zenginkyo.or.jp/)
KSCでは「残債額・入金区分」を確認してください。
〇:請求通りの入金あり
△:請求額の一部の入金あり
✕:入金なし
P:事情により入金なし
-:請求はないが入金あり△や✕の記載がある場合は、要注意です。
2. 個人信用情報に傷がついていたら?
2-1.情報の回復を待つ
上記のような要注意事項が記載されていた場合、個人信用情報に傷があるといえます。ではこのような場合はどうすればいいのでしょうか?
個人信用情報は、訂正や削除を請求することはできません。しかし、保有期間があります。この保有期間中は、その支払いを終えていたとしても消えることはありません。保有期間が終了するのを待ち、個人信用情報の回復を待ちましょう。
2-2.情報の保有期間
個人信用情報の保有期間は情報や機関によって異なります。ローンやクレジットカードの契約内容や返済状況、債務整理や債権回収などは約5年が保有期間です。(JICCの場合、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内。KSCの場合、民事再生手続開始決定の日から10年を超えない期間。)ローンやクレジットカードの申し込み情報は、照会した日から約6か月が保有期間になっています。
2-3.パートナーに組んでもらう
保有期間を待てない場合でも個人信用情報に傷がある以上、その方名義で住宅ローンを組むことは非常に難しいです。他の方法としては、パートナーの方名義で住宅ローンを組むという方法があります。年収や条件などが変わるかもしれませんが、検討してみるのも1つの手です。
3. 個人信用情報に傷をつけないために
3-1.遅滞や払い忘れに注意!
個人信用情報に傷をつけないためには、クレジットカードやローンの返済を忘れずにしっかりと払い続けることが何より大切です。お金にルーズになってしまうと、結果的にマイホームという大きな買い物の機会を失ってしまうことになります。後々困ることのないよう、お金の管理はしっかりしておくようにしましょう。
3-2.カードの持ちすぎに注意!
クレジットカードはキャッシング機能がついているため、使っていなくてもクレジットカードを複数枚所持している人は金融機関にとって印象が良くありません。持っているだけで個人信用情報に傷がつくことはありませんが、使用していないクレジットカードがあれば解約しておきましょう。
4. まとめ
・個人信用情報に傷がある場合、保有期間を過ぎなければ住宅ローンの審査には不利になってしまう
・お金の管理はしっかりと!支払いは忘れないように気を付けましょう!
・個人信用情報に不安がある方は、まずは匠工房へご相談ください!