住宅に気密が必要な理由って?|マイホーム基礎知識
こんにちは!匠工房です。本日はお家の性能の中でも重要な気密についてお話しします。
「気密」とは、隙間をなくして空気の出入りを少なくすることをいいます。気密性が高い家とは、隙間がない家と言い換えることができます。隙間があると家の中の空気が出入りしてしまい、冬は寒く夏は暑いという過ごしにくいお家となってしまいます。
2. 気密が重要な理由
2-1.断熱材を守るため
気密性を高くする理由の1つは、断熱材を守るためです。水蒸気を含んだ湿った空気は、温度の低い方へと流れます。冬は室内から室外へ、夏は室外から室内へと逃げていくのです。その際に、壁面や床下、天井などを空気が移動すると、部屋との温度差によって結露を引き起こします。結露によって断熱材が弱らないよう、空気を通さない気密性が必要なのです。
2-2.計画的な換気を
お家の中は常に換気をしておく必要があります。なぜなら室内の空気は建材などから発生する化学物質やニオイなどが充満しているからです。換気をせずに放置するとシックハウス症候群などの健康被害を引き起こします。室内の空気を排出し、室外の新鮮な空気を取り込むことで、常にキレイな空気が室内を満たすようになります。
24時間換気は、家の中の空気を計画的に入れ替えてくれます。気密性のない家だと、換気経路がバラバラになり24時間換気が機能を失ってしまいます。それを防ぐために、気密性を高める必要があるのです。
3. 気密性を判断する基準
気密性を示す数値のことを、C値(隙間相当面積)といいます。建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値で、C値は低いほど気密性が高いといえます。元々は5.0という基準値(寒冷地では2.0)が設けられていたのですが、平成14年以降その基準もなくなってしまいました。「施工前に数値が確認できない」や「施工後の検査にコストがかかる」などの理由からです。
しかし、上記のように快適な家で暮らすなら気密性の高さは必須です。検討している建物屋さんには、気密性の高さについて質問してみるのもいいですね。
4.まとめ
・気密性の高さは、快適なお家で暮らすために必要なチェック項目です。
・見た目や設備だけでなく、目には見えない気密性の高さにも目を向けていただきたいです。